日本食品標準成分表

文部科学省が作成している食品に含まれる栄養成分の基礎的データ集です。

栄養成分を簡単に検索できます。

検索データを「日本食品標準成分表（八訂）増補2023年」に更新しました。

【日本食品標準成分表とは】

日本食品標準成分表は、日本の食品に含まれる栄養成分のデータをまとめた資料です。この成分表は、昭和25年に初めて発行されました。戦後、日本の国民の栄養改善が急務とされる中で、食品の栄養成分に関する基礎データを提供するために作られたのです。それから70年以上が経過し、成分表は何度も改訂されながら、現在も広く利用されています。

このアプリでは、そんな成分表を簡単に検索・表示することができます。

【成分表の目的と活用方法】

日本食品標準成分表の主な目的は、栄養指導や生活習慣病の予防に役立てることです。具体的には、学校給食や病院の食事、また一般家庭の食事療法など、さまざまな場面で活用されています。例えば、学校給食では、成分表に基づいて栄養バランスの取れた食事が提供されるように工夫されています。病院では、患者の病状や治療に応じた適切な食事を計画するために、成分表が参考にされます。また、一般家庭では、健康的な食生活を送るために食品の栄養成分を確認する際に活用されています。

成分表は、教育や研究、行政の分野でも非常に重要な役割を果たしています。学校や大学では、栄養学の授業や研究で使用され、行政機関では食品に関する政策やガイドラインの策定に役立てられています。

【成分表の内容】

この成分表では、食品の標準的な栄養成分値が1食品ごとに示されています。具体的には、可食部100gあたりの数値で表示されています。これにより、異なる食品間での栄養比較が容易になり、自分の食事にどれだけの栄養素が含まれているかを簡単に把握することができます。

成分表には、主に以下のような情報が含まれています。

1.エネルギー（カロリー）：食品が提供するエネルギー量

2.たんぱく質：体の組織を作るために必要な栄養素

3.脂質：エネルギー源となるほか、体の機能を支える脂肪

4.炭水化物：主なエネルギー源となる栄養素

5.ビタミンやミネラル：体の機能を維持するために必要な微量栄養素

また、食品の種類や加工方法によって栄養成分が変わることもありますので、成分表を活用する際は、その食品がどのように調理されているかを考慮することも大切です。

【具体的な活用例について】

・スポーツ選手やアスリートの食事管理

スポーツ選手やアスリートは、パフォーマンスを最大化するために、特定の栄養素を意識的に摂取する必要があります。たとえば、筋肉の修復や成長を助けるために、高たんぱく質の食品が推奨されます。成分表を使えば、どの食品がたんぱく質豊富で、どの食品がカロリーを控えめにするのに適しているかを簡単に比較できます。これにより、トレーニングと回復に最適な食事プランを立てることができます。

・ダイエットや体重管理

ダイエット中の方が成分表を活用する場合、特にカロリーと脂質の含有量に注意を払います。例えば、ダイエット中に高カロリーのスナックや加工食品を避けるため、成分表でその食品のカロリーと脂質量を確認し、代わりに低カロリーで栄養価の高い食品を選ぶことができます。また、成分表をもとに自分の食事に含まれる栄養素のバランスを調整することで、健康的に体重を管理することができます。

・アレルギーや食事制限のある方への対応

食物アレルギーや特定の食事制限がある方が、安全に食事を選ぶためにも成分表が役立ちます。例えば、乳製品アレルギーがある場合、成分表を参照することで、乳製品を含まない代替品やアレルゲンを避けるための選択が容易になります。また、特定の栄養素の摂取を制限する必要がある場合、その情報を基に適切な食品を選ぶことができます。

・食品の品質評価と選択

成分表は、食品の品質評価にも利用できます。たとえば、加工食品を購入する際に、添加物や保存料の量が気になる場合、成分表でその食品の成分を確認し、より自然でシンプルな成分の食品を選ぶ手助けになります。特に、健康志向の高い消費者は、成分表を使って食品の選択を行い、より健康的な食生活を実践しています。

【まとめ】

日本食品標準成分表は、食品に含まれる栄養成分の詳細な情報を提供し、国民の健康維持に貢献しています。学校給食や病院、一般家庭などでの活用に加え、教育や研究、行政の分野でも広く利用されており、さまざまな場面で役立っています。食品の栄養成分を理解し、自分の健康や食生活に活かすために、成分表を上手に活用してみてください。